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六分儀(セクスタント)は英国海軍のジョン・キャンベルによって、1757年、従来の八分儀を改良して開発された航海機器の一つです。 六分儀は主に緯度を計測するものですが、この発明とほぼ同時期に開発された「クロノメーター」(波の揺れ・湿度・温度の影響を受けない高精度の時計)によって正確な経度が計算できるようになり、この二つの機器で航海術を”勘”から”科学”の領域に引きあげることができたと言われています。
本品はキャンベルが発明した六分儀ME22の姉妹品ですが、サイズはME22の約1/4となっています。装飾・観賞・教育用に作られたもので、実際の航海での使用を目指したものではありません。本体の真鍮はヘアライン仕上げの美しい光沢を放ち、木製のハンドルおよび化粧箱などと共に、高級感のある装飾品としての雰囲気を醸し出しています。 ME22と比べてサンシェードの枚数など部品が簡略化されていますが、必要な部品は全て備えており、装飾・観賞用・教育用には十分の機能・精巧さを備えています。
サイズ:本体120x100ミリ、木箱140x140x80ミリ
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